旅の思い出を再現したくて 私にとって旅の醍醐味はおいしいものを食べることですが家に帰ってから食べたものを再現したくなります。イギリスに行った際には帰ってからしばらくはひたすらスコーンを焼き、スペインに行って帰ってきた時にはことあるごとにガスパチョを作っていました。福岡に行ったあとは水炊きでした。旅の思い出に浸ることができますし、まだ続いているような感覚を味える方法でもあります。なぜか覚えているうちに再現せねばという焦りのようなものからすぐに取り掛かります。完全なる自己満足なので大量に作ったスコーンは食べきれずに冷凍庫を占拠していき、家族からは「ガスパチョはもういい」と言われました。帰ってきてからしばらくは家族が被害を被っていると言えるでしょう。ひとしきり作り終わったあと「現地で食べるのが一番おいしい」という決まり文句をもって旅の真の終わりを迎えます。